- 業種:メーカー / 鉄鋼・金属・鉱業
- 従業員数:40,640名
- 学習対象者:エネルギーソリューション&マリンカンパニー プロジェクト本部 電気制御総括部
- 学習目的:ビジネス基礎スキル・マネジメントスキルの習得
HR University導入以前、どのような課題がありましたか
HR Universityを導入する前、私たちが抱えていた一番の課題は、汎用的なビジネス基礎スキルやヒューマンスキルに関する人材育成が著しく不足していたことです。当社の研修は製造業特有の専門的なものには力を入れていましたが、「人に協力してもらうスキル」、つまり人との付き合い方やチームで仕事を進めるための一般的な知識が社員全体に不足していると痛感していました。大規模なプロジェクトが多く、チームでの協働が中心の組織にとって、これは非常に重要な課題でした。
また、こうした基礎スキルの不足は育成のタイミングの遅れにもつながっていました。
例えば、課長昇格後に初めて課長研修を受けるなど、必要なタイミングより遅れてマネジメント知識を得る状況に課題意識を持っていました。
市場で満足のいくコンテンツが見つからなかったこと、そして外部の集合研修が高額で、全社員に提供するのは非現実的でした。そのため、研修の導入を半分諦めている状態でした。コンテンツの不足と高コストという二重の壁を打ち破り、eラーニング形式での研修導入を検討するきっかけとなったのが、HR Universityとの出会いでした。
HR Universityを選ばれた理由をお聞かせください
HR Universityを選んだ最大の理由は、やはりコスト面でのハードルの低さです。汎用的なマネジメントスキル研修を探していた私たちにとって、他の高額な外部研修と比較し、HR Universityが予算にぴったりで導入しやすいコスト感であったことが決定打となりました。もちろんコンテンツの質も重要ですが、まず導入に踏み切れたのは、このコストが非常に大きかったからです。
次に評価したのが、コンテンツの豊富さです。私たちが特に求めていた汎用的なビジネススキルに関する多岐にわたる講座が揃っていた点は魅力的でした。
さらに、eラーニング形式であることに加えて、動画が短いという点も高く評価しています。社員は忙しい合間を縫って学習する必要があるため、隙間時間を活用して受講できる手軽さは、継続的な学習を促す上で不可欠でした。高コストを理由に集合研修を諦めていた背景から、低コストで多くの社員に質の高い汎用的なビジネススキルを提供できるHR Universityは、当社の課題に最適なソリューションだと判断しました。
HR Universityの導入後について、お聞かせください
受講された方々の反応はいかがでしたか
社内からは、ポジティブな効果が少しずつ見え始めています。さらに、導入後のエンゲージメントサーベイの結果では、研修の価値を実感している社員が増えていることも把握できています。これは、学習機会を通じて社員の意識や満足度が向上していることを示唆していると考えています。
また、一部の部署では、HR Universityの受講率をKPIとして設定するなど、積極的に活用しようという動きが見られます。この仕組みがあるおかげで、受講状況を確認すると多くの社員が動画を見てくれていることが分かります。
一方で、今後の改善点として、現場からはより技術的な内容のコンテンツの充実を求める声も上がっています。当社の技術教育には対面研修やオンデマンドではないものも多いため、HR Universityのプラットフォームを通じて技術的なことまで学べたら、さらに価値が高まると期待しています。また、全社的な活用をさらに高めるため、受講促進に繋がる具体的な施策(評価への組み込みやリーダー任命など)についても現在検討を進めています。
HR Universityに満足されているポイントを教えてください
私たちがHR Universityに満足している最大のポイントは、やはり圧倒的なコストパフォーマンスです。以前はコストを理由に諦めていた汎用的なスキル研修を、低コストで全社的に導入できたことが、最も大きな成果だと感じています。
次に、求めていた汎用的なビジネススキルに関する講座が充実している点と、そのコンテンツの質です。そして、何よりも重要なのは、動画が短く、隙間時間を活用して手軽に学習できる利便性です。忙しい社員でも無理なく学習を継続できる設計になっている点が、受講促進に非常に役立っています。
研修KPI設定と運用により、学習の成果を社員自身が手応えとして感じることができ、HR Universityへの信頼と満足度を高めています。また、コンプライアンス上の懸念について相談した際、業務時間内で受講時間を意図的に確保する事例を共有いただくなど、運用面でのサポートや柔軟な対応にも大変満足しています。
HR Universityの今後の活用についてお聞かせください
今後のHR Universityの活用は、主にコンテンツの拡充と受講促進の仕組み化の二点に焦点を当てていきたいと考えています。
コンテンツ面では、既存事業は順調ですが、今後新たな課題に直面した際の不安があるため、課題解決へのアプローチのためのフレームワーク(システム思考、デザイン思考、アート思考など)に関する講座を増やしてほしいと要望しています。これまでに経験したことのない課題を解決する手法を学ぶことで、社員の対応能力を高めたいと考えています。
また、自社講座アップロード機能の活用も検討しています。これは、技術的な内容や資格取得に繋がる自社の技術教育コンテンツをHR Universityのプラットフォームに集約し、既存の講座と組み合わせて、必要なスキルを包括的に学べる仕組みを構築する狙いがあります。
受講促進については、評価への組み込みや、スキル管理機能を活用して等級ごとにおすすめ講座を表示させるなど、より効果的な方策を積極的に取り入れて、全社的な利用をさらに高めていく方針です。来年度も現行のプランで契約を更新する意向であり、今後も組織の成長と課題解決に不可欠なツールとして、最大限に活用していきたいと考えています。
ーお忙しい中、ご協力ありがとうございました。
今後もHR Universityをご活用いただけるようサポートしてまいります。
※掲載内容は取材時点のものです